3年間我慢しろは半分間違い?!会社側が得する理由

おひさしぶりです、人生マガジンです。


今回は、3年間我慢して働けという神話が半分間違っている理由と、それによって会社が得する理由を解説します。

3年神話で得する人損する人


結論から言いますと、3年神話で一番得するのは会社、一番損するのはブラック企業で働いている社員です。

3年間我慢しろは会社にとって得


結論から言いますと、 3年間我慢して働くことによって最も得をするのは会社です。


その理由は、3年間我慢して働いてもらうと、その社員が有能かそうでないのかを見分けることができるからです。


3年間我慢して働けというイメージ戦略を日本全体で作ることで、優秀な社員の早期離職を防ぐことにつながります。


また、企業は新入社員に対して、数百万円もの費用をかけて、育成します。その数百万円をやっと回収できる(投資金額以上に働いてもらう)のが3年目というわけです。

年間で4,595,560円、ボーナス分を含めて12で割れば各月のコストは382,963円です。ボーナスのタイミングを別で考慮すれば、毎月299,630円と、だいたい基本給の1.5倍くらいになっていますね。社員1人にかかるお金は、給料の1.5倍から2倍、という話はまさにその通りです。

参照「新入社員を雇うコスト、いくらか知っていますか? 結構いい額なんです


その他にも、3年間我慢して働いてもらうことで、会社の仕組みを覚えさせる目的もあります。会社の利益になるように行動してもらうためには、それぞれの部署、人間関係、取引先関係などを知る必要があります。

●部署(研究課・開発課・営業課・経理課・総務課・人事課など)

●人間関係(上司・部下・同僚・役員)

●取引先関係(仕入れ先・納入先)


そのような知識は、よっぽど個人事業主でない限り、1ヶ月や半年だけで身につけることはできません。


会社の仕組みを理解してこそ、一人前に仕事ができると言えます。そのような結果、会社の仕組みを覚えるためにも、3年我慢して働くべきだという考え方が生まれます。


また会社の仕組みを理解すると仕事が面白くなります。優秀な社員で辞めようと思っていた人でも、仕事の面白さに気がつき、会社に長くいてくれるようになります。


3年間働いてもらうことによって、早期退職する予定だった優秀な社員を繋ぎ止める役割をはたす狙いもあるのです。

3年我慢して働けは半分間違い


3年我慢して働け理論が半分間違っているタイプの人は次の通りです。

●ブラック企業で消耗している人

●単純作業ばかりで将来が怪しい人

●法律的にギリギリアウトなことを業務にしている人


法律を犯すような業務をしている人は、今すぐに辞めるべきです。おそらく、ほとんどいないと思いますが・・・


ブラック企業で消耗している場合、身体的、精神的に大ダメージを受けてしまう危険性があります。


そのため、3年間我慢して働くことにこだわるのは大変危険です。身体や精神を壊してしまっては元も子もありません。


他にも、単純作業しか身に付かない場合も、3年間我慢して働くことはお勧めできない場合があります。


なぜなら、3年間我慢して働いたところで何もスキルが身につかない場合、3年間が無駄になってしまうからです。

●ベルトコンベアで流れてくる部品を組み立てる

●商品の箱詰め

●ラッピング作業


もしも、自動化が全くされなくて、低い給料で満足しているなら、そのまま働き続けてもいいと思います。


しかし、そのような単純作業は遅かれ早かれ自動化される運命です。その時に会社が雇用を保証してくれる可能性は限りなくゼロに近いと言えます。


そのため、手遅れにならないためにも、どこかで職場を変える必要性が高まります。


単純作業に3年間費やす必要があったら、その期間を別の職場で輝けた可能性だってあったのです。

3年神話に大人がこだわる理由


3年神話に多くの大人がこだわっています。これはおそらく、日本人のDNAに深く刻み込まれたものだと思われます。


3年はちょうどいい期間


会社や大人だけでなく、多くの日本国民がなぜ3年という数字にこだわるのかというと、短くなくて長くないちょうどいい期間だからです。


石の上にも三年、桃栗三年柿八年、三年寝太郎などことわざや物語なども三年にこだわっています。

1年、2年だと短すぎるし、かといって5年だと長すぎる・・・→3年なら短すぎず長すぎない!という発想です。


ただし、転職のことが頭をよぎる人間にとって3年は長いです。


3年間我慢して働かなければいけないとは言いませんが、多くの大人が3年間働いたという実績を重要視しているのも事実です。


3年間我慢して働いたF欄大学出身者と、数ヵ月で辞めてしまったMARCH出身者の場合、3年我慢して働いたF欄大学出身者のほうを企業が欲しがる風潮は根強く残っています。

そのため、3年我慢して働けは半分正しいと認めざるを得ない現実があります。

日本特有の問題


日本特有の問題として、我慢することが美徳だという世界的に見てもおかしな風潮があります。おかしな風潮も三年神話を支えています。

面接官である私は様々なタイプの人間を観察しますが、仕事のできる人は、我慢して仕事をしていません。ストレスフリーでないと仕事が上手くいかないでしょう。


中国人やアメリカ人などは、日本人に比べて転職の数が多いです。その理由は、嫌で嫌で仕方がない仕事の場合、辞めることは咎められない風潮があるからです。



むしろ、自分にあった仕事を求めて転職するという行動力があります。さらにその行動力を裏切らない労働市場の流動性があります。


しかし、日本の場合は違います。新卒で入社して割り当てられた仕事以上の範囲を求められ、給料をもらうために嫌々働いている人間が多すぎます。


そういった文化のため、嫌々やったとしても、「あいつは長年続けているからすごい」「俺は嫌々やっていることがすごい」という誤った考えがはびこります。


こういった日本特有の問題のため、なかなかブラック企業を辞めにくかったり、転職することはあまり良くないという風潮があります。


大きなストレスを抱えて生きている人は、実年齢に比べても老けていることが多いし、どこかくたびれているように見える。また、集中力やパフォーマンスに対しても、ストレスが悪影響を及ぼすのは、言わずもがなだろう。要するに、ストレスを放置すればするほど、人生で自由に使える時間は減っていく。そう、ストレスは「時間の大敵」なのだ。

参考『堀江貴文「日本人は我慢力があまりに高すぎる」自分にウソをつき、他人に合わせる無駄さ』


大きなストレスを抱えて仕事をしたとしても、ストレスが悪影響を与えることが自分の人生で負の負債になってきます。


3年という数字にとらわれないで、その人自身をきちんと向き合うことが、採用などで重要になってくると考えています。


ただし、そこまで採用担当者が見てくれるかは別問題です。そのため、採用担当者側としても、3年ぐらい働いた経験のある人間を採用したくなるのです。