Fラン大学に進学させる進路指導問題【社会問題】

こんにちは、人生マガジンです。


前回の記事では、Fラン大学生がなぜFラン大学に入学するのかを解説しました。


今回は、Fラン大学に進学させる進路指導側の問題について紹介しようと思います。

進路指導側の大きな問題


高校の進路指導の先生が誤ったアドバイスをして、高校生は道を誤ります。
進路指導の先生は、自分の考えが正しいと思ってしまっているのも問題です。

大学進学実績を上げたい


勉強のできない学生にFラン大学を勧める大きな理由は、自分の高校の大学進学実績を上げたいからです。


では、なぜ大学進学実績を上げたいのか?
そこには時代の流れがあります。

大学全入時代になり、高校卒業後に大学に行く人の割合は50%以上になりました。そのため、大学進学率を上げることで、将来は大学に行かせたい中学生の親の支持を得られやすくなります。「大学進学率が高い高校」=「優秀な高校」という作戦で、中学生の受験生を多く集めようとしているのです。

参考:「東洋経済ONLINE 『学習困難』な生徒が、あえて大学に行く理由


これは進路指導の先生だけの問題ではありません。
校長先生や教頭先生の号令のもと、進路指導の先生に対して、進学実績を上げるように圧力をかけているとも言えます。


そのため、たいして勉強のできない高校生に対しても、進路指導の先生は、就職ではなく、Fラン大学に進学を勧めるのです。


また、少子化の影響もあり、底辺の高校がボーダーフリーの「Fラン高校」になってしまっています。そうなると、高校存続ができなくなります。


そのため、なんとか大学進学実績を上げることで、なんとか存続をはかろうとしているのが今のFラン高校の実態です。

大学に責任を転嫁できる


高校側は、問題のある生徒を就職させたくありません。
なぜなら、問題のある生徒を就職させてしまうと、その企業からクレームが入ってしまうからです。



その企業からクレームがあると、その企業はその高校出身の学生から採用したがりません。もしそれが、高校の推薦だった場合、大問題に発展します。


そのため、高校側は、なんとかその問題のある生徒を就職させないようにしなければなりません。


その問題のある生徒をFラン大学に進学させれば、企業からクレームの心配がなくなります。


またFラン大学からクレームが高校側にあっても、深刻な影響はありません。
なぜなら、存続の危ういFラン大学なので、入学希望の学生を拒むことができないからです。


そのため、問題のある生徒ほど、就職ではなく、Fラン大学に進学することを勧めるようになるのです。

高卒を受け入れる企業を紹介できない


先ほどの話とかぶりますが、高卒を受け入れる企業を紹介できないというケースもあります。

●問題のある生徒

●推薦できる企業の求人が就職希望の学生よりも少ない場合


景気がいい場合は、推薦できる企業の求人数が増加するので、高校の推薦を使って企業に就職できます。


しかし、リーマンショックのような景気が悪いときは、求人数が大きく減少し、高校の推薦すら通らない場合があります。


また、都市部よりも地方のほうが求人数が少なくなる傾向が高くなります。
そのため、景気が少し悪いだけで、地方の高校は大パニックに陥ります。

都道府県別の求人倍率をみると、東京都が最も高く5.94倍。以下、大阪府が3.42倍、愛知県が2.74倍と続いた。反対に最も低かったのは沖縄県の0.90倍で、次いで青森県の1.14倍、鹿児島県の1.18倍となった。

参考:「マイナビニュース 高卒求人倍率2.08倍、25年ぶり高水準-2018年卒


その場合、就職を勧めるのではなく、とりあえずFラン大学を勧めようという発想になるわけです。


特に、成績の悪い生徒や問題のある生徒などに対し、Fラン大学の進学を勧めてしまいます。


本来、大学に通うべきではない生徒に対し、Fラン大学を勧めてしまうのが大きな問題です。

時代の変化に変に対応してしまう


高校側が時代の変化に変に対応してしまった結果、大きな問題が発生してしまいます。高校側の都合で生徒の人生を大きく変えてしまいます。

大学全入時代だが・・・


今は良くも悪くも大学全入時代です。

高校卒業、もしくは大検の資格を持っており、なおかつ授業料を払える人であれば、誰でも大学生になれるというわけです。


ただし、大学全入時代といえども、東京大学などの旧帝大やMARCHG、関関同立などの大学が難関大学であることは、今も昔も変わりません。


その一方で、名前を書けば合格してしまうボーダーフリーの大学である「Fラン大学」が増えたことは間違いありません。


30年ほど前までは、大学に行く人は今ほどいませんでした。そのため、大学進学実績に無理にこだわる必要はありませんでした。


しかし、少子化による学生の減少や、女子生徒の大学進学が増加、文部科学省によるFラン大学に対する補助金などで、大学全入時代になってしまいました。


大学に行くことがもはや当たり前の風潮に、就職指導だけしていた高校も変わらざるを得なくなったのです。

高校がFラン化する


少子化による影響で、学生数が大きく減少しました。その結果、以前に比べて難関大学に合格しやすくなりましたが、募集定員を下回る大学や高校が出始めました。


募集定員を下回る高校は絶対と言っていいほど、問題のある生徒や勉強の全くできない生徒が集まるようになります。


そのため、高校がFラン化してしまいます。高校がFラン化してしまうと、問題のある生徒や勉強の全くできない生徒しか集まらなくなり、高校の存続が危うくなります。


問題のある生徒や勉強の全くできない生徒は中退したり、退学させたりします。その場合、高校の悪評が広まり、ますます高校の存続が危うくなります。


その結果、大学進学実績を伸ばして生徒を確保したいために、とりあえずFラン大学を勧めざるを得なくなります。

就職支援に手厚くなるべき


先ほどのFラン化してしまった高校ですが、無理にFラン大学に進学させるよりも、就職支援に手厚い高校になるべきだと思います。


どうせ大学に進学したとしてもニートやフリーターになる運命の生徒であれば、高校生の時に職業訓練をさせて、質の高い生徒にさせるべきです。


大学進学実績を気にする親は大勢いますが、とりあえず高校さえ卒業していればいいと考える親も一定数います。


大学進学実績を伸ばすために進路指導の先生やその生徒を疲弊させるより、就職実績を伸ばしてアピールするほうがかえっていい結果を生むと思います。


Fラン高校だからこそ、就職支援に手厚くなるべきだと考えます。