都内のFラン大学が激減!助成金依存が引き起こす問題

こんにちは、人生マガジンです。


前回の記事では、Fラン大学側が学生に対して行う洗脳について解説しました。今回は、Fラン大学が都会で激減した理由について解説していきます。

Fラン大学が都会で激減した理由

政府が入学者数を制限

政府が大学の入学者数を制限したことが、Fラン大学に入学することが以前に比べて難しくなった一つ目の理由です。


そのため、Fラン大学が入学者を少なくすることに繋がり、結果としてFラン大学ではなくなりました。

2015年までは、入学者が定員に対して、1.2倍から1.3倍までは認められました。しかし、2018年度の入試以降は1.1倍まで引き下げられました。


なぜ入学者が定員より多く採用していいのかというと、例え入学金を支払ったとしても、必ずしも入学してくれるとは限らないからです。


国公立を受けるために、私立大学を保険にして、一時的に入学金を支払うことだってあり得るからです。また少しでも偏差値の高い私立高校を3月受験するために、入学金を支払うケースもあります。


そのため、その学生が国公立に合格した場合、入学しないことになります。そんなこんなで、入学者が定員の1.3倍程度なら黙認されてきました。


しかし、Fラン大学の入学金を支払って、入学しない学生は、あまりいないと思います。


早稲田大学や上智大学であれば、東京大学や神戸大学などの国公立に受験するために、入学金を支払っても入学しないことは珍しいことでもありません。

実際に、私の高校でも、国公立を3月に受けるため、私立大学は保険として入学金を支払っておくっていうパターンが大勢いました。


しかし、Fラン大学であれば、入学金を支払った時点でほとんどの学生が入学してくれます。そのため、入学者が定員よりも1.3倍多くなるFラン大学が多くなりました。


2000人の定員のはずなのに、2600人が入学してくるFラン大学が日本全国で存在しており、問題になりました。


そういった問題があったため、国が入学者の定員の厳格化を2018年度の入学試験から始めました。もしそれに違反した場合、私立大学の助成金の対象外になります。


助成金の対象外になることは、私立大学にとって痛手です。特にFラン大学は、国の助成金目当てで作られることが多いので、政府の方針に従わざるを得ません。


また、多くの私立大学が国の助成金を大きな収入源としています。


一例ですが、函館大谷学園は6億2000万円の補助金の恩恵を受けており、利益のうち補助金が57%を占めています。

函館大谷学園は、函館大谷短期大学と函館大谷高等学校、函館大谷短期大学付属認定こども園、函館大谷短期大学付属大野幼稚園を運営しており、国から多くの補助金を受け取っています。

(参考:函館大谷高等学校HP東洋経済ONLINE 「補助金依存度が高い私立大学」ランキング幼稚園や高校を持つと補助金が多くもらえる


助成金に依存しているFラン大学のため、政府の指導の効果が現れて、一部のFラン大学が名前を書けば受かるFラン大学ではなくなりました。


また、それに伴い、指定校推薦も難しくなりました。


以前までは、指定校推薦を乱発したとしても、全員が出願しないだろうという考えで、指定校推薦枠を大量に出しているFラン大学がたくさんありました。


しかし、定員の厳格化や前年よりも指定校推薦の応募が殺到したことにより、次の年以降は、指定校推薦枠が極端に少なくなる事態になりました。


指定校推薦が難しくなったことで、一部のFラン大学が勉強しなくても誰でも入学できる大学ではなくなりました。

センター試験の廃止

センター試験の廃止もFラン大学に大きな影響を与えました。


センター試験が廃止され、大学入学共通テストが導入されることが決定し、学生の現役志望がさらに高まりました。


そのため、Fラン大学の倍率も上がってしまい、受験者数が定員を大きく上回る事態に発展しました。


1990年から始まったセンター試験が廃止され、記述式の導入などで散々揉めた大学入学共通テストですが、当然、現役学生は内容が全く読めない共通テストを嫌がります。


そのため、なんとかして現役で合格したいと考える受験者が増加し、Fラン大学の受験者数が多くなったものと考えられます。


共通テストで現役高校生が不安に思っていることをまとめました。

⚫記述式が導入されるのか

⚫思考力が必要な問題とは

⚫試験時間が伸びるのか

⚫英語でスピーキングテストがあるのか

⚫TOEICの点数が使われるのか

どんなものかわからない共通テストを受験するよりも、Fラン大学でもいいから現役で入学したいと考える高校生がいることも確かです。


そのため、Fラン大学の倍率があがり、Fラン大学ではなくなりました。

Fラン大学の正しい努力

Fラン大学が正しい努力をしたから、より多くの学生を集めることに繋がったと言えます。正しい努力と残念な努力をまとめました。まずは正しい努力からです。

●著名人を講師として招く(愛知学院大学の池上彰さんなど)

●立地のいい場所に校舎を集中させ、田舎のキャンパスを廃止する。

●企業と学生がコラボして商品を実際に販売する。(東京富士大学のアイスクリームプロジェクトでロンドンオリンピック金メダリストの松本薫さんも参加した例)

大学が行うべき正しい努力に共通することは、Fラン大学生を、常識のある誠実な人に生まれ変わらせたい気持ちが伝わってくることです。


著名人を講師として招くことで、くそつまらない大学の授業が面白くなります。テレビで解説している池上彰のような著名人が大学で講義するわけです。


面白く授業が聞けること間違いなしです。


ちなみに池上彰さんは、愛知学院大学の経済学部特任教授です。
(参考:愛知学院大学HP「経済学部特任教授 池上 彰先生による大学生のための特別講演会が開催されました」

愛知学院大学は比較的入りやすい大学ですが、私が高校生の時に、東進ハイスクールの林修先生の講演会を高校生のために無料で行うなど、努力している大学です。


また、田舎のキャンパスを取り壊して、都会に一極集中させることも効果があります。


なぜなら、適当な授業がなくなるメリットがあるからです。授業はつまらないままかもしれませんが、学長の目が隅々まで届くので、教授は適当に講義をするのが難しくなります。


また、企業と学生がコラボして新しい商品を開発することも素晴らしい取り組みだと言えます。


企業とコラボしなければいけないので、当然生半可な気持ちでは相手にされなくなります。


設備投資費用や材料費、利益率等などいろいろなことを考えながら、実際に商品を販売してみる。


失敗や赤字になるなどいろいろ苦戦する可能性もありますが、挑戦することの大切さを学べる貴重な体験だと思います。

戸板女子短期大学では、1年生全学科全員を対象にした総合教養科目「戸板ゼミナール」にて、プレゼンテーションの学びの一環として、「産学連携プロジェクト」を毎年実施しております。今年度の食物栄養科1年生は、フードビジネスを展開する株式会社ダイヤモンドダイニングと「古城の国のアリスでの〇〇のクリスマス企画」という企画でコラボレーションを行いました。

(参考:戸板女子短期大学「【食物栄養科】産学連携プロジェクトで考えたメニューが11月20日より販売されます。


商業高校の模擬店では昔から、企業とコラボすることが行われていますが、大学の講義でも似たような取り組みをすることで、つまらない何の役にも立たない授業よりも数億倍役立つものに生まれ変わります。


先ほどの戸板女子短期大学は、Fラン大学ですが、企業とコラボすることで実践的なことを学べる大学になっています。


次に間違った努力を見てきます。

●電車のつり革広告やラッピング広告で大学アピール。

●偏差値が低いことをアピールする自虐ネタを広告にする。

●企業の人を授業で1回だけ招いて終わり。

●立派な校舎に無駄に予算を使う。

●出席を厳しくする。


大量のつり革広告やラッピング電車などで大学をこれでもかとアピールするのは逆効果です。

名古屋の地下鉄では、名古○学院大学がこれでもかとアピールしまくっていました。


(参考画像:ukokkeiの徒然草2「先月下旬に登場したばかりの名城線・名港線の名古屋学院大学ラッピング車両乗車


アピールしすぎる大学は、大金を使って自らFラン大学であることを自虐しているようなものです。


良識のある高校生なら派手なラッピング広告電車を見ただけで、何があってもこの大学に入学するものかと考えるはずです。


また、そのFラン大学に在学中の学生も、大学のラッピング電車を見て、はずかしくて逃げ出したいはずです。


派手なラッピング電車を見たときに、在学生、卒業生、受験生、周りの大人は気持ちがいい思いをしないはずです。


思慮にかける大学に入学したとしても、入学金や授業料が変なところに使われますので、受験することをオススメしません。


また、偏差値が低いことを自らアピールする広告は逆効果です。
自虐ネタとして炎上した「大学名にひけめを・・・」などが当てはまります。


この大学の学生たちは、偏差値が低いことをコンプレックスに毎日生きているのかと考えてしまいます。絶対に入学したくないと思わせる広告だと思います。


江戸川大学のつり革広告の「大学名だけの奴には負けたくない。」などが当てはまります。(下の記事で詳しく解説してあります。)


また、授業を面白くするために、企業の担当者や公務員が、特別講師として1回だけ参加することもありますが、全く効果がありません。

ちなみに、自分の大学でも、経済学の授業のときに、公正取引委員会の人たちが特別講師として1回だけ授業をしていました。 (つまらなかった)


Fラン大学のつまらない授業をしている教授は、「企業の人や公務員の人を授業で呼べばいいんじゃない?」っていう浅はかな考えで呼ばれたものと思われます。


つまらない授業で、なんかよくわからない人間が特別講師として1回だけ参加することに何のメリットがあるのでしょうか?全く理解できません。


例外として、普段からおもしろい授業なら、特別講師として1回だけ招かれたとしても、盛り上がるでしょう。


ただし、Fラン大学の授業の多くが、つまらなさすぎるものばかりです。実際に外部講師として招くなら、面白い授業を普段から心がけるべきです。


定員割れをしているのに、立派な校舎を建てるのも、間違った努力だといえます。校舎を建てるのに、最低でも数千万から数億円単位のお金が使われます。


そんなお金があるのなら、もっと別なところに投資をするべきです。 どうでもいい部分に授業料が使われている事実から目を背けるべきではありません。


出席を厳しくするのも、間違った努力だといえます。


理想は、出席しなくてもいい授業なのに、ほぼ全員の受講生がその授業を楽しみにしているため、ほぼ全員が出席していることです。


そのような授業ばかりだったら、出席を厳しくする必要がありません。


出席を厳しくすることは、自分達のつまらない授業を棚に上げて、生徒だけを批判していることだといえます。


ただし、出席を厳しくしたとしても、学生側は対策済みです。

●出席カードを授業中に取る→友達に代替えを頼む。

●感想レポートを授業中にやる→友達に代替えを頼む。

●大学の個別IDで大学構内のWIFIしか使えないインターネット環境にアクセスして出席を取る→友達に自分のIDとパスワードを教えて代替えを頼む。


あるあるネタですが、授業に出席しなければ解けない問題をテストで出題することがどの大学でも当たり前のように行われています。


こうすれば、間接的に出席を厳しくしたのと同じ効果がでます。


ただし、出席を厳しくすることにこだわるあまり、出席を取らなくても積極的に参加する授業を目指すことを忘れないでほしいです。

Fラン大学の未来

Fラン大学同士の合併

Fラン大学は大学同士が合併されて、生き残りを図ろうとしています。国公立を中心に動いていたのが、私立大学も取り組むようになりました。

経営の苦しくなった地方の私大を自治体が引き取って公立大学化する動きも出ている。長野県の諏訪東京理科大学のほか、新潟県柏崎市の新潟産業大学が公立大学法人化を検討している。私大より授業料が安いため、公立化した大学は学生の人気を集めているが、赤字を税金で付け替えているともいえ、一時しのぎにすぎない。

(参考:東洋経済ONLINE「完全飽和の私大600校を襲う大淘汰の幕開け 18歳人口の減少が2018年から再び加速」


また、経営の苦しくなった私立大学を国公立大学化するなど、私立大学はドル箱状態ではないことがわかります。


また、Fラン大学が奇跡的に中堅私立大学と合併した例もあります。

学校法人聖和大学と学校法人関西学院は、2009年4月1日をもちまして、合併いたしました。(中略)聖和大学短期大学部は聖和短期大学に名称変更し、聖和幼稚園とともに学校法人関西学院のもとに運営されています。

参考:聖和大学「(お知らせ)聖和大学・関西学院の合併について」


Fラン大学が合併され、私学の助成金を勝ち取るために生き残りを図ろうとしています。


「Fラン大学ですが、こうこうこういう努力をしています!短大を廃止させて、より実用的なことを学べるような大学作りを目指します!」的なことを多くの大学で行っています。


また、Fラン大学同士が合併するメリットは、日本政府や文部科学省に頑張っていますアピールをすることで、助成金対象外になることを防ぐだけではありません。


宣伝をしなくても、大学の合併はネットニュースにもなりますので、広告費の削減にも繋がります。


また、高校生とその親に、合併したことでレベルアップした有望な大学だと勘違いさせることができます。


助成金と学生の獲得のために、今後Fラン大学同士でどんどん合併することでしょう。

田舎のFラン大学の廃校

田舎にあるFラン大学がなくなる日も近くなります。

私の通っていた大学は中堅私大ですが、私が3年生の頃に短期大学と田舎のキャンパスが廃止され、大学が一つのキャンパスに集まりました。


田舎のFラン大学は、どんどん数を減らしています。また田舎と都会に両方あった大学キャンパスが、田舎のキャンパスを廃止して、都会だけになるケースも増えています。


また田舎のFラン大学が、都会の駅近くにキャンパスを移転させることも珍しくなくなりました。


学生獲得のために、交通機関が整っている都会にFラン大学が、密集しています。もはや、土地が安いからという理由で、田舎にキャンパスを建てることは、デメリットでしかなくなりました。


なぜわざわざ田舎の駅からバスしか交通機関のないFラン大学に通う必要があるのでしょうか?


そうやって考えると、Fラン大学が田舎に校舎を建てなくなったのは、時代の流れだといえます。


さらに政府の私立大学の助成金削減や厳格化によって、田舎のFラン大学はどんどん消えていくでしょう。

大学新設基準の厳格化

政府は予算削減のため、Fラン大学の助成金を減らそうとしています。そのため、新たに助成金目当てで大学を作る動きは、なくなりつつあります。

このうち、前理事長と前学長が贈賄罪で起訴された東京医科大は全額不交付。医学部入試の問題のほか、アメリカンフットボール部の悪質タックルが発覚した後の理事会の対応も問題となった日本大は35%減額した。その他の6大学は25%の減額だった。(中略)補助金をゼロにするのは、学校法人第一藍野学院=当時=と学校法人創志学園が、大学の設置認可を受けた際に虚偽申請をしたとして、09、10年度分の補助金を交付しなかったケース以来。

(参考:朝日新聞デジタル「東京医科大学への私学助成ゼロ 18年度分、日大など減額


助成金の削減は、ペナルティとして私立大学に恐れられています。そして、法律違反などしていなくても、今後何かと理由をつけて、ペナルティをしてくる可能性が高くなります。


また、政府が文系大学を減らそうとしているニュースが賛否両論を巻き起こしましたが、大学なのに中学校の復習をしているFラン大学は、真っ先にターゲットにされがちだと考えられます。

昨年の夏、突然、文部科学省が「国公立大学の文系学部廃止」という通知を出したとメディアが報じ、世の中が炎上することになりました。これは昨年6月8日に文科省が「国立大学法人等の組織及び業務全般の見直しについて」という通知を出し、その中で教員養成学部や人文社会系学部について組織の見直し、場合によっては廃止や社会的要請の強い分野への転換に取り組むように要請したことを受けてのものでした。

(参考:iRONNA毎日テーマを議論する「文系学部廃止の議論は終わりにしよう


理系のFラン大学は、文系のFラン大学と比べて、実践的なためまだマシなので、助成金カットのターゲットにはされにくいでしょう。


ただし、定員割れが長年続いていたり、中学校の復習しかしていない授業ばかりだった場合、理系のFラン大学も助成金カットの対象になります。


もし新たに大学を作ることになったら、助成金を獲得しやすい理系大学を作る流れになると考えられます。


私立の文系大学であっても、理系大学であっても、助成金が減らされる可能性があるので、大学を作ることは確実に稼げる投資ではなくなりました。


そのため、今後新たに誕生する大学は、実践的なことや専門知識が学べる理系の大学が多くなることでしょう。